【2023年最新】その年に完結したマンガを毎年ランキングしていく記事

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マンガというのは、時間軸の長い特殊な発表形態だなぁ、と思っています。

例えば映画や小説で言うと、大体の映画は3時間もあれば完結しますし、大体の小説は上下巻の単行本を読み切れば完結です。

一方でマンガは、リアルタイムで追うと年単位の付き合いになってきます。

例えばこんな風に「〇〇編は面白かったのに、△△編は中だるみだったなぁ。でも最終章は最高だったなぁ!」という作品があったとします。

「その人にとってその作品がどれだけ面白かったか」というのは、この図の「青い面積」引くことの「赤い面積」で説明できそうです。ただ、この面積はマンガが完結しないと確定しません

というわけで、本記事ではその年に完結したマンガ ( 評価確定したマンガ ) をピックアップしてランキングにしたいと思います。あくまで個人的なランキングですが、もしよければ参考にしてください。

目次

2022年に完結したマンガのランキング

ランキングの前に、2022年に完結した主なマンガを列挙してみます。マンガ賞受賞作青字アニメ化作品赤字マンガ賞 & アニメ化紫字にしています。

  • マンガ賞は下記を指すこととします。
    • 小学館漫画賞 ( 1955 – )
    • 講談社漫画賞 ( 1977 – )
    • 星雲賞 コミック部門 ( 1978 – )
    • 手塚治虫文化賞 ( 1997 – )
    • 文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 ( 1997 – )
    • マンガ大賞 ( ノミネート含む ) ( 2008 – )

※ なお、この記事では最終巻発売時ではなく最終話掲載時をもって完結とします。

2022年1月
2015年開始:恋と嘘 ( ムサヲ ) / 掲載サイト:マンガボックス ( DeNA ) / 全12巻
┗ 2017年TVアニメ化

その他の同月完結作:俺だけレベルアップな件 / 薔薇王の葬列

2022年2月
2014年開始:デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション ( 浅野いにお ) / 掲載誌:ビッグコミックスピリッツ ( 小学館 ) / 全12巻
┗ 2020年マンガ賞受賞

2015年開始:炎炎ノ消防隊 ( 大久保篤 ) / 掲載誌:週刊少年マガジン ( 講談社 ) / 全34巻
┗ 2019年TVアニメ化
2022年3月
2017年開始:Dr.STONE ( 原作:稲垣理一郎 / 作画:Boichi ) / 掲載誌:週刊少年ジャンプ ( 集英社 ) / 全26巻
┗ 2018年マンガ賞受賞 / 2019年TVアニメ化

その他の同月完結作:君と僕。 / 上野さんは不器用 / タコピーの原罪

2022年4月
2014年開始:ゴールデンカムイ ( 野田サトル ) / 掲載誌:週刊ヤングジャンプ ( 集英社 ) / 全31巻
┗ 2016年マンガ賞受賞 / 2018年TVアニメ化

2020年開始:チ。-地球の運動について- ( 魚豊 ) / 掲載誌:ビッグコミックスピリッツ ( 小学館 ) / 全8巻
┗ 2021年マンガ賞受賞
2022年5月
2017年開始:死神坊ちゃんと黒メイド ( 天野こずえ ) / 掲載サイト:サンデーうぇぶり ( 小学館 ) / 全16巻
┗ 2021年TVアニメ化

その他の同月完結作:37.5℃の涙 / 名探偵コナン ゼロの日常

2022年6月
2016年開始:惰性67パーセント ( 紙魚丸 ) / 掲載誌:ウルトラジャンプ ( 集英社 ) / 全9巻

2017年開始:ハコヅメ~交番女子の逆襲~ ( 泰三子 ) / 掲載誌:モーニング ( 講談社 ) / 全23巻 ( 第1部完 )
┗ 2020年マンガ賞受賞 / 2022年TVアニメ化
2022年7月
2018年開始:あした死ぬには、 ( 雁須磨子 ) / 掲載サイト:Ohta Web Comic ( 太田出版 ) / 全4巻
┗ 2020年マンガ賞受賞

その他の同月完結作:夢で見たあの子のために / プラネット・ウィズ

2022年8月
2007年開始:ちはやふる ( 末次由紀 ) / 掲載誌:BE・LOVE ( 講談社 ) / 全50巻
┗ 2011年TVアニメ化 / 2011年マンガ賞受賞

2010年開始:ましろのおと ( 羅川真里茂 ) / 掲載誌:月刊少年マガジン ( 講談社 ) / 全31巻
┗ 2012年マンガ賞受賞 / 2021年TVアニメ化
2022年9月
主な完結マンガ無し
2022年10月
2015年開始:ダイヤのA actⅡ ( 寺嶋裕二 ) / 掲載誌:週刊少年マガジン ( 講談社 ) / 全34巻
┗ 2019年TVアニメ化

その他の同月完結作:ぎんぎつね / BE BLUES ! ~ 青になれ ~ / 左ききのエレン

2022年11月
2015年開始:かぐや様は告らせたい ~ 天才たちの恋愛頭脳戦 ~ ( 赤坂アカ ) / 掲載誌:週刊ヤングジャンプ ( 集英社 ) / 全28巻
┗ 2019年TVアニメ化 / 2019年マンガ賞受賞

2017年開始:東京卍リベンジャーズ ( 和久井健 ) / 掲載誌:週刊ヤングジャンプ ( 集英社 ) / 全31巻
┗ 2020年マンガ賞受賞 / 2021年TVアニメ化
2022年12月
2014年開始:亜人ちゃんは語りたい ( ペトス ) / 掲載誌:ヤングマガジンサード ⇒ 月刊ヤングマガジン ( 講談社 ) / 全11巻
┗ 2016年TVアニメ化

その他の同月完結作:ドラゴン、家を買う。 / 妻、小学生になる。

以上が2022年に完結した主な作品です。

私自身この全てを読んでいるわけではありませんが、これらの作品をランキングにしたいと思います。あくまで個人的な趣向のランキングなので、参考程度ご覧ください。

6位:かぐや様は告らせたい ~ 天才たちの恋愛頭脳戦 ~ ( 赤坂アカ )

  • 掲載誌:週刊ヤングジャンプ ( 集英社 )
  • 巻数:全28巻 ( 2015 – 2022/11 )
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  • TVアニメ ( 第1期 )
    • 放送:2019冬 ( 1クール )
    • 監督:畠山守
    • 制作:A-1 Pictures
  • TVアニメ ( 第2期 )
    • 放送:2020春 ( 1クール )
    • 監督:畠山守
    • 制作:A-1 Pictures
  • TVアニメ ( 第3期 )
    • 放送:2022春 ( 1クール )
    • 監督:畠山守
    • 制作:A-1 Pictures
  • TVアニメ ( SP )
    • 放送:2023春 ( 1/3クール相当 )
    • 監督:畠山守
    • 制作:A-1 Pictures
  • マンガ賞
    • 第65回 小学館漫画賞 一般向け部門 ( 2020 )

私立秀知院学園高等部に通う白銀御行と四宮かぐやは、生徒会会長と副会長として、全校生徒の憧れの存在。2人は本当は両想いなのだが、プライドの高さが邪魔して素直になれずにいた。しかし、月日が経っても関係がまるで進展しないのに業を煮やした2人は、同時に「相手から告白するように仕向けよう」と考えるようになる。

マンガペディアより

ラブもコメも揃った、ラブコメの大傑作になるはずだった作品です。中盤以降の失速が本当に惜しまれます。

ラブコメものって実は難しくて、ラブメインで申し訳程度のコメになっていたり、その逆になっていたり。高いレベルで両方が揃っている作品ってなかなか無いと思っています。

かぐや様は、中盤までは素晴らしいラブコメでした。終盤はラブの展開もコメの切れも落ちますが、それも中盤までの出来と比べての話であって、一気読みすればそこまで気にならないかもしれません。

アニメが素晴らしいのでそちらから入るのもありかもしれません。終盤が少し残念とは言いましたが、それを理由に読まないというのはもったいない面白さです。

5位:チ。-地球の運動について- ( 魚豊 )

  • 掲載誌:ビッグコミックスピリッツ ( 小学館 )
  • 巻数:全8巻 ( 2020 – 2022/04 )
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  • マンガ賞
    • 第14回 マンガ大賞 2位ノミネート 67P獲得 ( 2021 )
    • 第15回 マンガ大賞 5位ノミネート 59P獲得 ( 2022 )
    • 第26回 手塚治虫文化賞 マンガ大賞 ( 2022 )

舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想がガンガン火あぶりに処せられていた時代。主人公の神童・ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時一番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。合理性を最も重んじるラファウにとってもそれは当然の選択であり、合理性に従っている限り世界は“チョロい”はずだった。しかし、ある日ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは、異端思想ド真ン中の「ある真理」だった――

小学館HPより

事前情報何もなしに読み始めてほしい作品です。特に1巻を最大限楽しむためには、是非そうすべきだと思っています。

人の価値観・信念はバラバラかと思いますが、本作で描かれるのは何より知的探求心を大事にする人間です。宗教という体制に逆らってでも、アブない研究を続けようとする人間。

そうした人間を肯定する、人間賛歌のような作品です。テーマは首尾一貫としていて、テンポも速いのでサクサク進んでいきます。

ネタバレを避けようとして抽象的な説明になってしまいましたが、まずはサンデーうぇぶりで1巻だけでも読まれることをオススメします。

4位:惰性67パーセント ( 紙魚丸 )

  • 掲載誌:ウルトラジャンプ ( 集英社 )
  • 巻数:全9巻 ( 2016 – 2022/06 )
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吉澤みなみは、ごく普通の、一人暮らしをしている美大に通う女子で、漫研に所属している。ある時、女友達の北原萌に、漫画の作画上の悩みについて相談したところ、アドバイザーとして2人の男子、西田と伊東を紹介され、自宅訪問を受ける。この日をきっかけに、4人は仲良しグループを形成。主にみなみが住むアパートを舞台に、ほんのりと青春していて、しかしどちらかというと、主に下品なエピソードがてんこ盛りの日々を繰り広げることになる。

マンガペディアより

くだらない下品なギャグマンガですが、それが良いんです。

大学生がモラトリアムしている作品で言うとげんしけんが思いつきますが、少し似ているところがあると思っています。より下品で、関係性の変化が鈍めのげんしけんという感じです。

ギャグ全振りのマンガですので魅力の説明が難しいのですが、こればかりは合う合わないがあると思います。下品なのでなおさらに。

私は好きですが、みなさんも試しに少しだけ読んでみて判断されるといいと思います。当たり回もハズれ回もありますが、ノリ自体は1話のものが延々続くと思って良いです。

3位:Dr.STONE ( 原作:稲垣理一郎 / 作画:Boichi )

  • 掲載誌:週刊少年ジャンプ ( 集英社 )
  • 巻数:全26巻 ( 2017 – 2022/03 )
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  • TVアニメ ( 第1期 )
    • 放送:2019夏 – 秋 ( 2クール )
    • 監督:飯野慎也
    • 制作:トムス・エンタテインメント
  • TVアニメ ( 第2期 )
    • 放送:2021冬 ( 1クール )
    • 監督:飯野慎也
    • 制作:トムス・エンタテインメント
  • TVアニメ ( SP )
    • 放送:2022夏 ( 1/6クール相当 )
    • 監督:松下周平
    • 制作:トムス・エンタテインメント
  • TVアニメ ( 第3期 )
    • 放送:2023春 ( 分割2クール・後半時期不明 )
    • 監督:松下周平
    • 制作:トムス・エンタテインメント
  • マンガ賞
    • 第64回 小学館漫画賞 少年向け部門 ( 2018 )

一瞬にして世界中すべての人間が石と化す、謎の現象に巻き込まれた高校生の大樹。数千年後──。目覚めた大樹とその友・千空はゼロから文明を作ることを決意する!! 空前絶後のSFサバイバル冒険譚、開幕!!

集英社HPより

スケールの大きい少年マンガです。

謎の石化から目覚めた主人公は、まず火を起こすところから始めますが、最終的にはどこまで行くねんという感じのところまで文明を発展させていきます。その様は、まるでゲームの面を次々クリアしていくような感じです。

利害が対立する対立組織との抗争も描かれますが、そこは頭を使って戦う主人公らしく、うまいこと利害構造を変化させて次々に敵を仲間へと引き込んでいきます。その爽快感は、やはりゲームに似たものを感じます。

そうしたバトルは何度か描かれるのですが、終盤最大のバトルの展開はまさに感動モノでした。展開・演出・作画の全てがハマっていて、本当に素晴らしかったです。

原作・作画の両方が週刊誌とは思えないクオリティです。是非読んでいただきたい作品です。

2位:ゴールデンカムイ ( 野田サトル )

  • 掲載誌:週刊ヤングジャンプ ( 集英社 )
  • 巻数:全31巻 ( 2014 – 2022/04 )
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  • TVアニメ ( 第1期 )
    • 放送:2018春 ( 1クール )
    • 監督:難波日登志
    • 制作:ジェノスタジオ
  • TVアニメ ( 第2期 )
    • 放送:2018秋 ( 1クール )
    • 監督:難波日登志
    • 制作:ジェノスタジオ
  • TVアニメ ( 第3期 )
    • 放送:2020秋 ( 1クール )
    • 監督:難波日登志
    • 制作:ジェノスタジオ
  • TVアニメ ( 第4期 )
    • 放送:2023春 ( 1クール )
    • 監督:すがはらしずたか
    • 制作:ブレインズ・ベース
  • マンガ賞
    • 第9回 マンガ大賞 1位受賞 91P獲得 ( 2016 )
    • 第22回 手塚治虫文化賞 マンガ大賞 ( 2018 )
    • 第24回 文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 ソーシャル・インパクト賞 ( 2021 )

『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!

集英社HPより

ゴールデンカムイは骨太な傑作青年マンガです。金塊を巡る壮大なドラマを、31巻にわたって描き切りました。

とにかく登場人物が多いのですが、その全員がバラバラの思惑で金塊を目指していきます。金塊を巡る裏工作的な情報戦が描かれたかと思えば、多数の勢力が絡まり合う派手な戦闘シーンも描かれて、密度が濃い展開が続きます。

登場人物それぞれの行動原理がはっきりしているので、複雑な展開であっても読み応え十分です。ともすれば「ごちゃごちゃしているなぁ」で終わりそうな描写を、「今のところ読み返そう」と思わせてしまうのが本作のすごさです。

要はキャラ造形がしっかりしている、というのに尽きるのだと思います。主人公チームは感情移入しやすいですし、敵キャラたちも味わい深いです。この素晴らしい群像劇を読まない手は無いです。

1位:ちはやふる ( 末次由紀 )

  • 掲載誌:BE・LOVE ( 講談社 )
  • 巻数:全50巻 ( 2007 – 2022/08)
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  • TVアニメ ( 第1期 )
    • 放送:2011秋 – 2012冬 ( 2クール )
    • 監督:浅香守生
    • 制作:マッドハウス
  • TVアニメ ( 第2期 )
    • 放送:2013冬 – 春 ( 2クール )
    • 監督:浅香守生
    • 制作:マッドハウス
  • TVアニメ ( 第3期 )
    • 放送:2019秋 – 2020冬 ( 分割2クール )
    • 監督:浅香守生
    • 制作:マッドハウス
  • マンガ賞
    • 第2回 マンガ大賞 1位受賞 102P獲得 ( 2009 )
    • 第35回 講談社漫画賞 少女部門 ( 2011 )

まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早。そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新。大人しくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー、いよいよ開幕!!

講談社HPより

2022年は、連載期間15年・全50巻の大作であるちはやふるが完結した年です。少なくとも私の中のマンガ史では、そのように刻まれています。

本作は競技かるたの普及に貢献したとよく言われますが、それと同じくらい少女マンガの間口を広げたとも思っています。連載開始当時高校生だった私はこの作品の熱にあてられてしまい、ひたすら同級生に布教して回っていました。

アニメも実写もヒットし、老若男女に受け入れられました。作中のキャラたちは百人一首が好きでひたすらに百人一首に打ち込むのですが、好きなものに青春を捧げるそのひたむきさが、世代・性別を超えた人気につながりました。

とにかくアツいマンガです。少女マンガなのに恋愛要素を忘れてしまうくらいアツいのですが、折々で描かれる恋愛描写の方もちゃんと素晴らしいです。

ちなみに三角関係モノなので結末には賛否があるのかもしれませんが、私としては推しが報われたのでなお良かったです。

2021年に完結したマンガのランキング

ランキングの前に、2021年に完結した主なマンガを列挙してみます。マンガ賞受賞作青字アニメ化作品赤字マンガ賞 & アニメ化紫字にしています。

2021年1月
2013年開始:DAYS ( 安田剛士 ) / 掲載誌:週刊少年マガジン ( 講談社 ) / 全42巻
┗ 2016年マンガ賞受賞 & TVアニメ化

2015年開始:はたらく細胞 ( 清水茜 ) / 掲載誌:月刊少年シリウス ( 講談社 ) / 全6巻
┗ 2018年TVアニメ化

2018年開始:はたらく細胞BLACK ( 原作:原田重光 / 作画:初嘉屋一生 ) / 掲載誌:モーニング ( 講談社 ) / 全8巻
┗ 2021年TVアニメ化
2021年2月
2009年開始:のんのんびより ( あっと ) / 掲載誌:月刊コミックアライブ ( KADOKAWA ) / 全16巻
┗ 2013年TVアニメ化

2012年開始:亜人 ( 桜井画門 ) / 掲載誌:good!アフタヌーン ( 講談社 ) / 全17巻
┗ 2014年マンガ賞受賞 / 2015年アニメ映画化

2017年開始:サマータイムレンダ ( 田中靖規 ) / 掲載サイト:少年ジャンプ+ ( 集英社 ) / 全13巻
┗ 2022年TVアニメ化
2021年3月
2011年開始:ホリミヤ ( 原作:HERO / 作画:萩原ダイスケ ) / 掲載誌:月刊Gファンタジー ( スクウェア・エニックス ) / 全16巻
┗ 2021年TVアニメ化
2021年4月
2009年開始:進撃の巨人 ( 諫山創 ) / 掲載誌:別冊少年マガジン ( 講談社 ) / 全34巻
┗ 2011年マンガ賞受賞 / 2013年TVアニメ化

その他の同月完結作:不機嫌なモノノケ庵 / ひとりぼっちの〇〇生活 / 恋と呼ぶには気持ち悪い

2021年5月
2008年開始:あまんちゅ! ( 天野こずえ ) / 掲載誌:月刊コミックブレイドなど ( マッグガーデン ) / 全17巻
┗ 2016年TVアニメ化

その他の同月完結作:王室教室ハイネ / 阿・吽 / 寄生獣リバーシ

2021年6月
2016年開始:傘寿まり子 ( おざわゆき ) / 掲載誌:BE・LOVE ( 講談社 ) / 全16巻
┗ 2018年マンガ賞受賞
2021年7月
2004年開始:絶対可憐チルドレン ( 椎名高志 ) / 掲載誌:週刊少年サンデー ( 小学館 ) / 全63巻
┗ 2008年TVアニメ化

2014年開始:ヲタクに恋は難しい ( ふじた ) / 掲載サイト:comic POOL ( 一迅社 ) / 全11巻
┗ 2018年TVアニメ化

2017年開始:ランウェイで笑って ( 猪ノ谷言葉 ) / 掲載誌:週刊少年マガジン ( 講談社 ) / 全22巻
┗ 2018年マンガ賞受賞 / 2020年TVアニメ化
2021年8月
2011年開始:ジョジョリオン ( 荒木飛呂彦 ) / 掲載誌:ウルトラジャンプ ( 集英社 ) / 全27巻
┗ 2013年マンガ賞受賞

2013年開始:NEW GAME! ( 得能正太郎 ) / 掲載誌:まんがタイムきららキャラット ( 芳文社 ) / 全13巻
┗ 2016年TVアニメ化
2021年9月
2014年開始:ノー・ガンズ・ライフ ( カラスマタスク ) / 掲載誌:ウルトラジャンプ ( 集英社 ) / 全13巻
┗ 2019年TVアニメ化

その他の同月完結作:kiss×sis / 農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。

2021年10月
2011年開始:14歳の恋 ( 水谷フーカ ) / 掲載誌:楽園 Le Paradis ( 白泉社 ) / 全12巻

その他の同月完結作:カーニヴァル / となりの吸血鬼さん

2021年11月
2005年開始:チェーザレ 破壊の創造者 ( 惣領冬実 ) / 掲載誌:モーニング ( 講談社 ) / 全13巻
2021年12月
2012年開始:ステラのまほう ( くろば・U ) / 掲載誌:まんがタイムきららMAX ( 芳文社 ) / 全10巻
┗ 2016年TVアニメ化

以上が2021年に完結した主な作品です。

私自身この全てを読んでいるわけではありませんが、これらの作品をランキングにしたいと思います。あくまで個人的な趣向のランキングなので、参考程度ご覧ください。

6位:ジョジョリオン ( 荒木飛呂彦 )

  • 掲載誌:ウルトラジャンプ ( 集英社 )
  • 巻数:全27巻 ( 2011 – 2021/08 )
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  • マンガ賞
    • 文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 大賞 ( 2013 )

S市杜王町。震災後、突如、町の中にあらわれた「壁の目」と呼ばれる隆起物付近で、高校生の広瀬康穂は謎の青年を発見した。彼の身元を突き止める事にした康穂であったが、不可解な現象が2人の周りで起こり始め…!

集英社HPより

ジョジョは4部と7部が好きです。8部であるこのジョジョリオンは、4部の杜王町が舞台で、時間軸的には7部とつながっているとあって、期待していました。

もちろん面白かったのですが、個人的には期待ほど刺さる感じではなかったので、この順位です。

「主人公である定助が記憶を取り戻すパート」と「ロカカカを奪い合うパート」に分かれているのですが、それぞれしっかり描こうとすぎて間延びしてしまっている感じがしてしまいました。

とはいえ、記憶パートの日常描写は4部を彷彿とさせましたし、ロカカカパートの争奪戦は7部の遺体争奪戦のセルフオマージュのようでもあって、全体を通してシリーズのファンだったら面白く読めます。

5位:はたらく細胞 ( 清水茜 ) / はたらく細胞BLACK ( 原作:原田重光 / 作画:初嘉屋一生 )

  • 作品:はたらく細胞 ( 清水茜 )
  • 掲載誌:月刊少年シリウス ( 講談社 )
  • 巻数:全6巻 ( 2015 – 2021/01 )
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  • TVアニメ ( 第1期 )
    • 放送:2018夏 ( 1クール )
    • 監督:鈴木健一
    • 制作:david production
  • TVアニメ ( 第2期 )
    • 放送:2021冬 ( 1クール )
    • 監督:小倉宏文
    • 制作:david production

白血球、赤血球、血小板、マクロファージ、記憶細胞、キラーT細胞、NK細胞、B細胞、マスト細胞…etc.人間の細胞の数、およそ60兆個! 彼らは皆、体の中で休むことなく働いている! 体内に入ってきた細菌・ウィルス・異物には徹底抗戦! そこには細胞たちの知られざるドラマがあった!

月刊少年シリウスHPより
  • 作品:はたらく細胞BLACK ( 原作:原田重光 / 作画:初嘉屋一生 )
  • 掲載誌:モーニング ( 講談社 )
  • 巻数:全8巻 ( 2018 – 2021/01 )
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  • TVアニメ
    • 放送:2021冬 ( 1クール )
    • 監督:山本秀世
    • 制作:ライデンフィルム

喫煙、ED、二日酔い……。不健康な人間の体内ではたらく細胞たちに休みなどない!

理不尽なクレーム、失踪する同僚、何の役に立っているのか分からない仕事……。それでも、はたらく以外の選択肢はない!

“働き方改革”なんて微塵も導入される気配のない、細胞たちの“ブラック”労働活劇!

モーニングHPより

はたらく細胞の本編 & スピンオフですが、2021年1月に同時に完結しました。スピンオフの方も面白いので、合わせてこの順位としました。実際、私はこの「BLACK」というスピンオフの方が好きです。

はたらく細胞はとにかくアイデアが素晴らしく、細胞たちがはたらく世界 ( 体 ) ごとにスピンオフが展開されています。

この「BLACK」酒・タバコに依存して糖尿病に患っている成人男性の体の中が舞台です。他には女性の体が舞台の「LADY」や、赤ちゃんの体が舞台の「BABY」などもあります。

私が男だからというのもありますが、「BLACK」は自身の体に気をつかおうという啓蒙マンガになりました。モーニングに掲載されたこのマンガは多くの男性に刺さったことと思います。是非読んで健康意識を増進しましょう。

4位:DAYS ( 安田剛士 )

  • 掲載誌:週刊少年マガジン ( 講談社 )
  • 巻数:全42巻 ( 2013 – 2021/01 )
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  • TVアニメ
    • 放送:2016夏 – 秋 ( 2クール )
    • 監督:宇田鋼之介
    • 制作:MAPPA
  • マンガ賞
    • 第40回 講談社漫画賞 少年部門 ( 2016 )

嵐の夜、ふたりの少年が出会った。何のとりえもない、特技もない、けれど人知れず、熱い心を秘めた少年・柄本つくし。孤独なサッカーの天才・風間陣。嵐の夜、交わるはずのないふたりが出会ったとき、高校サッカーに旋風を巻き起こす、灼熱、感動、奇跡の物語が幕を開ける!!

講談社HPより

スラムダンクもそうなんですが、主人公がド素人の部活モノは胸を打ちます。

さすがにスラムダンクには及ばないですが、DAYSはスラムダンクと似ているところがあると思います。チームメートのキャラが立っていること。一度負けた高校との再戦。高校王者との死闘。などなど。

リスペクトして似せようと思っても、描画力が無いと途端に陳腐に見えます。そうして失敗したマンガも数多いなか、DAYSはしっかり昇華できていると思います。

巻数が長いのは一つ一つの試合をしっかり描いているためで、引き延ばしはありません。終わり方が良いので読後の満足感が心地よかったです。

3位:ホリミヤ ( 原作:HERO / 作画:萩原ダイスケ )

  • 掲載誌:月刊Gファンタジー ( スクウェア・エニックス )
  • 巻数:全16巻 ( 2011 – 2021/03 )
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  • TVアニメ ( 第1期 )
    • 放送:2021冬 ( 1クール )
    • 監督:石浜真史
    • 制作:CloverWorks
  • TVアニメ ( 第2期 )
    • 放送:2023夏 ( 1クール )
    • 監督:石浜真史
    • 制作:CloverWorks

一見派手だけど、実は地味で家庭的な女子高生・堀さんと、学校では根暗地味メガネだけど、実はピアスだらけの美形男子・宮村くん。真逆のようで似ているような、二人が偶然出会ったら…!?

スクウェア・エニックスHPより

思い出補正です。皆さんご存じか分かりませんが、2007~2008年頃は個人サイトでのWebマンガが色々と発表されていました。

読解アヘンというサイトで公開されていた ( 今も公開されている ) 「堀さんと宮村くん」もその一つで、人気を博していました。当時高校生だった私も熱心な読者の一人でした。

オリジナル版は今読んでも面白いのですが、やはり初見の方にお勧めしたいのはこのリメイク版「ホリミヤ」です。奥行きのある画面の方が入っていきやすいですよね。

古参としては、良クオリティでのリメイクはうれしかったです。大人になってから初めて読んでも面白いマンガだと思いますが、個人的な思い入れの分高めの順位にしてしまったかもしれません。

2位:亜人 ( 桜井画門 )

  • 掲載誌:good!アフタヌーン ( 講談社 )
  • 巻数:全17巻 ( 2012 – 2021/02 )
  • Wikipedia: Wikipediaのイメージアイコン
  • アニメ映画 ( 3部作 )
    • 公開:2015年11月 & 2016年5月 & 9月
    • 監督:安藤裕章
    • 制作:ポリゴン・ピクチュアズ
  • TVアニメ
    • 放送:2016冬 & 秋 ( 分割2クール )
    • 監督:安藤裕章
    • 制作:ポリゴン・ピクチュアズ
  • マンガ賞
    • 第7回 マンガ大賞 8位ノミネート 32P獲得 ( 2014 )

「亜人」と呼ばれるその生物は「死なない」。高校生・永井圭はある日、交通事故で死ぬが、その直後に生き返った。それは、彼が亜人であり、人間ではないことを意味する。圭をとりまく環境は一変した。彼は人間たちから逃げ惑うことになる。友人のカイは怯える圭を助けるために駆けつけ、二人で人里を離れて山の中に逃げ込んだ。そんな彼に人間と敵対する亜人たちが接触してきた。

講談社HPより

亜人は良質・正統な青年バトルマンガです。

例えるなら寄生獣をアクション重視に寄せた感じでしょうか。亜人という生物の性質を生かしたアイデアバトルは、寄生生物同士の戦いに通じるものがあります。それでいて、アクションシーンは寄生獣よりも上です。

何よりボスが魅力的です。クレイジーでありながら、その行動原理は一貫していて、どんな状況にも臨機応変に最適解を選んでくるため相対時の絶望感がすごいです。

このマンガは特に強くオススメしたいです。ランキングは2位にしましたが、正直3位以下より断然面白いです。

余談ですが、巻を追うごとに登場人物の表情が険しくなっていきます。同じ雑誌のはねバド!も同様でしたので、そういう決まりでもあるのかと笑ってしまいました。

1位:進撃の巨人 ( 諫山創 )

  • 掲載誌:別冊少年マガジン ( 講談社 )
  • 巻数:全34巻 ( 2009 – 2021/04 )
  • Wikipedia: Wikipediaのイメージアイコン
  • TVアニメ ( 第1期 )
    • 放送:2013春 – 夏 ( 2クール )
    • 監督:荒木哲郎
    • 制作:WIT STUDIO
  • TVアニメ ( 第2期 )
    • 放送:2017夏 ( 1クール )
    • 監督:肥塚正史
    • 制作:WIT STUDIO
  • TVアニメ ( 第3期 )
    • 放送:2018夏 & 2019春 ( 分割2クール )
    • 監督:肥塚正史
    • 制作:WIT STUDIO
  • TVアニメ ( 第4期 )
    • 放送:2021冬 & 2022冬 & 2023冬・秋予定 ( 分割3クール相当 )
    • 監督:林祐一郎
    • 制作:MAPPA
  • マンガ賞
    • 第35回 講談社漫画賞 少年部門 ( 2011 )
    • 第4回 マンガ大賞 7位ノミネート 41P獲得 ( 2011 )

今から107年前、人類は突如出現した人を食う巨人によって滅亡の危機に立たされた。生き残った人類は、ウォール・マリア、ウォール・ローゼ、ウォール・シーナという巨大な三重の壁の内側に生活圏を確保し、壁外への自由と引き換えに辛うじて侵略を防いでいた。

壁の内側に住む人類は、巨人の脅威を忘れて平和な日々の生活を送っていたが、想像を絶する巨大な巨人の出現により、絶望的な戦いが始まってしまう。

壁の外の世界を夢見る少年エレン・イェーガーは家族を失った憎しみで巨人に立ち向かう。

マンガペディアより

迷わず1位です。

進撃を1位にしたくて、この記事を書きました。2021年は進撃に尽きるなぁとしみじみ思い返しているときに「他に2021年に完結したマンガって何だっけ」となったんですよね。

皆さん既に読んでいると思うので少しだけネタバレですが、私はマーレ編に入ってからテンションが上がりっぱなしでした。物語途中で視点が変わる・主人公が一時的に変わる展開ってアツいです。

このランキングを続けるなら、良作があまりリストアップされない外れ年というのも今後出てきそうです。しかし2021年に関しては進撃があるというだけで当たり年でしょう。

来年 ( 2023年 ) の展望

この記事を加筆修正する形で2023年以降も毎年ランキングしていく予定です。

皆さんにとって、まだ読んでいない面白い作品に出会うきっかけになれれば嬉しいです。

以上です!

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