マンガを原作とした実写映画は毎年たくさん作られるため、その全てを把握するのは大変です。しかし私自身興味があったので、少し手間でしたがマンガ原作の実写映画をまとめてみました。
少しだけ小話ですが、マンガの実写映画化にはいくつか目的があって、例えば下記のようなパターンがあるかと思います。
- 原作ファンを取り込んで稼ぎたい映画化
- 主演で釣ってマンガの販促としたい映画化
- 優れた原作をより多くの人に届けようと、映画の形に上手く昇華しようとする映画化
3のパターンで企画が上がった作品が魅力的に映りますが、実は1のパターンも予算が潤沢で面白い作品が多いです。1~3のどのパターンの作品か考えながらこの記事を眺めていただくと面白いかもしれません。
2022年に実写映画になったマンガ

2022年は、マンガを原作とする映画が25本公開されました。
- 監督・主演・Filmarksの点数をまとめました。Filmarksの点数は映画の評判の目安になるかと思います。既に評価が定まった時点の点数を掲載しているつもりですが、最新の点数と剥離している場合はご容赦ください。
- 実写化歴も調べました。TVドラマの劇場版なのか、最初から映画企画として上がったのか、参考にしていただければと思います。
- ちなみに邦画のみを調べています。
2022年オススメの1本

Filmarksの点数だけで言うと、
- メタモルフォーゼの縁側:4.1点 / 5.0点
- キングダム2 遥かなる大地へ:3.9点 / 5.0点
- 恋は光:3.9点 / 5.0点
あたりが評価が高いですが、私のオススメ作品は「恋は光」です。
一言で言うと「恋をしている人が光って見える特異体質の主人公が恋をする物語」なのですが、まずマンガが面白いです。全7巻とちょうどよい長さで、キャラが魅力的でサクサク読める、ウルジャン掲載の恋愛マンガです。
私はこの作品は連載中から追っていて非常に好きだったのですが、ただ唯一、どうしても結末だけは好きになれませんでした(ネタバレなので詳細は伏せますが…)。
しかし、映画ではもう一つの結末を描いてくれていまして、個人的にはこちらの方が好きです。
映画用に原作のエピソードは一部削られたり変更されたりしていますが、これはこれで映画としてのバランスが取れていて好印象です。小林監督作品は初めてでしたが、今後追っていきたいレベルで良かったです。
※ 有料レンタルにはなってしまいますが、U-NEXTで見られます。
2021年に実写映画になったマンガ

2021年は、マンガを原作とする映画が21本公開されました。
2021年オススメの1本

Filmarksの点数だけで言うと、
- 劇場版「きのう何食べた?」:4.0点 / 5.0点
- るろうに剣心 最終章 The Final:3.9点 / 5.0点
- るろうに剣心 最終章 The Beginning:3.9点 / 5.0点
- 子供はわかってあげない:3.9点 / 5.0点
あたりが評価が高いですが、私のオススメ作品は「子供はわかってあげない」です。
沖田修一監督は好きな監督でして、全部ではないですが何作品か見ていました。その監督がマンガ原作の映画を撮るということで、少し気になっていました。
本作は元々マンガが評価されていましたが、当時の私はまだ読んでいませんでした。そこでたまには先に映画を見てからマンガを読むことにしたのですが、先に見た映画が良すぎたあまり、今の私にとっては映画の方が印象強いです。
簡単なあらすじとしては「物心がつく前に両親が離婚した女子高生が、初めて父親を訪ねて交流を深める話」ですが、父親との交流を端に色んな人との交流が描かれます。
主演の上白石萌歌さんの演技が素晴らしく、「家族」・「学校と部活」の外の世界に明るく飛び込んで、自らの世界を広げていく様子が爽やかです。彼女以外も皆良い人ばかりで、ほっこりできる、肩肘張らずに楽しめる映画です。
※ 普段からU-NEXTを利用されている方なら無料で見れます。そうでない方も無料期間を利用することでタダで見られますので、是非ご覧下さい。
2023年もまとめる予定です

2023年は、アンダーカレントに期待しています。
昔から好きなマンガなのに電子書籍化すらされず寂しく思っていたのですが、今回の実写映画化でようやく電子書籍化もされました。
1巻完結 ( 分厚め ) の傑作でして、初めて読んだ時から実写映画化にぴったりな空気感・長さだと思っていました。予告など調べてみる限り、実写映画もバッチリ面白そうなので今から楽しみです。
以上です!

