2020年代のマンガ大賞受賞作&ノミネート作をまとめました。マンガ大賞は後に映像化される作品が多いのですが、この記事を見ればその傾向が一目瞭然です。
ちなみに2010年代以前の分は別記事にまとめているので、是非こちらもご覧ください。長くなってしまったので記事を分けています。
第13回:2020年マンガ大賞 ノミネート作品
2020年のマンガ大賞は「ブルーピリオド」が受賞しました。昨年は3位ノミネートでしたが、翌年にリベンジを果たした形です。マンガ大賞は初ノミネート時にそのまま受賞することがほとんどで、今回のようなリベンジパターンは4作のみです。
近年は「鬼滅の刃」以降、「呪術廻戦」・「東京卍リベンジャーズ」と社会現象作が順々に入れ替わっているような印象です。本年2位の「SPY×FAMILY」は、それらの作品群の中で唯一マンガ大賞と縁がありました。
2020年 マンガ大賞 ( 69P獲得 ) :ブルーピリオド ( 山口つばさ )
2020年 2位 ( 63P獲得 ) :SPY×FAMILY ( 遠藤達哉 )
2020年 3位 ( 58P獲得 ) :スキップとローファー ( 高松美咲 )
2020年 4位 ( 57P獲得 ) :波よ聞いてくれ ( 沙村広明 )
2020年 5位 ( 56P獲得 ) :水は海に向かって流れる ( 田島列島 )
2020年 6位 ( 54P獲得 ) :ミステリと言う勿れ ( 田村由美 )
2020年 7位 ( 50P獲得 ) :夢中さ、きみに。 ( 和山やま )
2020年 8位 ( 40P獲得 ) :チェンソーマン ( 藤本タツキ )
2020年 9位 ( 36P獲得 ) :まくむすび ( 保谷伸 )
2020年 10位 ( 31P獲得 ) :違国日記 ( ヤマシタトモコ )
2020年 11位 ( 24P獲得 ) :僕の心のヤバイやつ ( 桜井のりお )
2020年 12位 ( 20P獲得 ) :あした死ぬには、 ( 雁須磨子 )
第14回:2021年マンガ大賞 ノミネート作品
2021年のマンガ大賞は「葬送のフリーレン」が受賞しました。2012年「銀の匙 Silver Spoon」以来の週刊少年サンデーからの大賞受賞でして、同じ雑誌から2度目の大賞受賞は今回が初めてです。
3位「カラオケ行こ!」と7位「女の園の星」はいずれも和山やまの作品。同じ年に2作品がノミネートするのは、第1回 ( 2008年 ) のよしながふみ以来です。ちなみに当時のよしながふみは、2作品どころか3作品の一斉ノミネートでした。
2021年 マンガ大賞 ( 91P獲得 ) :葬送のフリーレン ( 原作:山田鐘人 / 作画:アベツカサ )
2021年 2位 ( 67P獲得 ) :チ。-地球の運動について- ( 魚豊 )
2021年 3位 ( 64P獲得 ) :カラオケ行こ! ( 和山やま )
2021年 4位 ( 60P獲得 ) :水は海に向かって流れる ( 田島列島 )
2021年 5位 ( 59P獲得 ) :【推しの子】 ( 原作:赤坂アカ / 作画:横槍メンゴ )
2021年 6位 ( 58P獲得 ) :怪獣8号 ( 松本直也 )
2021年 7位 ( 57P獲得 ) :女の園の星 ( 和山やま )
2021年 8位 ( 48P獲得 ) :メタモルフォーゼの縁側 ( 鶴谷香央理 )
2021年 9位 ( 46P獲得 ) :九龍ジェネリックロマンス ( 眉月じゅん )
2021年 10位 ( 38P獲得 ) :SPY×FAMILY ( 遠藤達哉 )
第15回:2022年マンガ大賞 ノミネート作品
2022年のマンガ大賞は「ダーウィン事変」が受賞しました。月刊アフタヌーンからは「ブルーピリオド」以来2作目の大賞受賞でした。昨年は週刊少年サンデーから2作目の大賞受賞が出ましたし、掲載誌毎の偏りが少しずつ生じ始めています。
8位の「【推しの子】」を少年ジャンプ+作品としてカウントすると、全10作ノミネートのうち3作品がジャンプラとなり、強さが伺えます。10位の「自転車屋さんの高橋くん」もwebマンガですし、紙掲載との割合はほぼ半々になりました。
2022年 マンガ大賞 ( 74P獲得 ) :ダーウィン事変 ( うめざわしゅん )
2022年 2位 ( 68P獲得 ) :ルックバック ( 藤本タツキ )
2022年 3位 ( 66P獲得 ) :ひらやすみ ( 真造圭伍 )
2022年 4位 ( 63P獲得 ) :女の園の星 ( 和山やま )
2022年 5位 ( 59P獲得 ) :チ。-地球の運動について- ( 魚豊 )
2022年 6位 ( 55P獲得 ) :トリリオンゲーム ( 原作:稲垣理一郎 / 作画:池上遼一 )
2022年 7位 ( 53P獲得 ) :ダンダダン ( 龍幸伸 )
2022年 8位 ( 49P獲得 ) :【推しの子】 ( 原作:赤坂アカ / 作画:横槍メンゴ )
2022年 9位 ( 45P獲得 ) :海が走るエンドロール ( たらちねジョン )
2022年 10位 ( 32P獲得 ) :自転車屋さんの高橋くん ( 松虫あられ )
第16回:2023年マンガ大賞 ノミネート作品
2023年のマンガ大賞は「これ描いて死ね」が受賞しました。前作の「金剛寺さんは面倒臭い」は4年前に7位にノミネートしていて、次作で順位を上げての受賞となりました。
2位の「あかね離」は100Pを獲得。たったの2P差で惜しくも大賞を逃しました。
実は100P超えは長いマンガ大賞の歴史でも3作品のみです。第2回 ( 2009年 ) に102Pを獲得して大賞を受賞した「ちはやふる」と、今年の「これ描いて死ね」・「あかね囃」が該当の3作になります。
2023年 マンガ大賞 ( 102P獲得 ) :これ描いて死ね ( とよ田みのる )
2023年 2位 ( 100P獲得 ) :あかね噺 ( 原作:末永裕樹 / 作画:馬上鷹将 )
2023年 3位タイ ( 65P獲得 ) :女の園の星 ( 和山やま )
2023年 3位タイ ( 65P獲得 ) :正反対な君と僕 ( 阿賀沢紅茶 )
2023年 5位タイ ( 59P獲得 ) :天幕のジャードゥーガル ( トマトスープ )
2023年 5位タイ ( 59P獲得 ) :日本三國 ( 松木いっか )
2023年 7位 ( 44P獲得 ) :さよなら絵梨 ( 藤本タツキ )
2023年 8位 ( 34P獲得 ) :スーパーの裏でヤニ吸うふたり ( 地主 )
2023年 9位 ( 32P獲得 ) :劇光仮面 ( 山口貴由 )
2023年 10位 ( 29P獲得 ) :タコピーの原罪 ( タイザン5 )
2023年 11位 ( 22P獲得 ) :光が死んだ夏 ( モクモクれん )
第17回:2024年マンガ大賞 ノミネート作品
2024年のマンガ大賞は「君と宇宙を歩くために」が受賞しました。作者の泥ノ田犬彦は2023年にマンガ家デビューしたばかりだそうで、いきなりの大賞受賞となりました。
2012年に「銀の匙 Silver Spoon」でマンガ大賞を受賞した、大ベテラン荒川弘の最新作「黄泉のツガイ」が2位ノミネート。1P差の僅差で3位となった「神田ごくら町職人ばなし」は坂上暁仁による初の商業単行本です。
1~3位が新人・ベテラン・新人とかなり凸凹とした印象です。
2024年 マンガ大賞 ( 96P獲得 ) :君と宇宙を歩くために ( 泥ノ田犬彦 )
2024年 2位 ( 73P獲得 ) :黄泉のツガイ ( 荒川弘 )
2024年 3位 ( 72P獲得 ) :神田ごくら町職人ばなし ( 坂上暁仁 )
2024年 4位 ( 59P獲得 ) :平和の国の島崎へ ( 原作:濱田轟天 / 漫画:瀬下猛 )
2024年 5位タイ ( 56P獲得 ) :ダイヤモンドの功罪 ( 平井大橋 )
2024年 5位タイ ( 56P獲得 ) :天幕のジャードゥーガル ( トマトスープ )
2024年 7位 ( 50P獲得 ) :正反対な君と僕 ( 阿賀沢紅茶 )
2024年 8位タイ ( 49P獲得 ) :環と周 ( よしながふみ )
2024年 8位タイ ( 49P獲得 ) :ひらやすみ ( 真造圭伍 )
2024年 10位 ( 28P獲得 ) :ファミレス行こ。 ( 和山やま )
2025年マンガ大賞も期待!
マンガ大賞は、これまでノミネートしてこなかった新星が一気に大賞受賞するパターンが多いです。こちらの記事にもある通り、全17回のうち13回がそのパターンになります。
来年はどんな新しい作品がノミネートされるのでしょうか。今から来年のマンガ大賞が楽しみです。
以上です!
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