この記事ではベイビーステップがどういうマンガか、レビューを交えて紹介したいと思います。
先にこのマンガの個人的な採点だけ述べると「 8点 / 10点満点 」です。この点数は手放しでとても面白かった作品にのみ付けています。
講談社の公式マンガアプリの「マガジンポケット」なら最終3話を除き無料で読めます。
ベイビーステップの基本情報 & あらすじ
【基本情報】
- 作者:勝木光
- 掲載誌:週刊少年マガジン ( 講談社 )
- 巻数:全47巻 ( 2007 – 2017 )
- 累計発行部数:1260万部
- 1巻あたり平均:27万部 ( = 1260万部 / 47巻 )
- Wikipedia:
【マンガ賞受賞歴 & 映像化歴】
- 2014年:講談社漫画賞一般向け部門
- 2014年:TVアニメ1期 ( 制作:ぴえろ / 2014春 2クール )
- 2015年:TVアニメ2期 ( 2015春 2クール )
- 2016年:配信ドラマ ( 主演:松岡広大 / 2016夏 1クール )
運動不足解消のため南テニスクラブ(STC)の無料体験に参加した丸尾栄一郎は、テニスに魅了されて本格的に打ち込む。そして優れた動体視力、真面目な性格、高い吸収力などにより、急速に実力がアップしていく。
プロへのあこがれを抱いたころ、STCカップ神奈川大会で優勝を果たしたものの、続く全日本ジュニア選抜室内関東予選では敗退。コーチのアドバイスでフロリダテニスアカデミーに短期留学することになる。
マンガペディアより
10年もの間マガジンを支え続けた傑作テニスマンガです。ダイヤのA・DAYS・あひるの空も同時期に連載していて、今振り返っても2010年代のマガジンはスポーツマンガが大豊作でした。
実は2010年代というのは、テニスの錦織圭選手の一番活躍していた時期でもあります。錦織選手がプロデビューした2007年はベイビーステップが連載開始した年でもありますし、何かと共通点が多い両者です。
日本のテニス熱がにわかに盛り上がった2010年代、それは間違いなく錦織選手の大活躍によるものでしたが、ベイビーステップによる貢献も確実にあったと思っています。
ベイビーステップのレビュー
あくまで個人的な採点ですが、「 8点 / 10点満点 」です。
ベイビーステップは主人公の成長を楽しむマンガです。そう言うとありきたりに聞こえますが、主人公描写の密度が他のスポーツマンガとは一線を画しています。
「テニスが個人競技である」というのと「部活の団体戦を描いていない」というのが大きいです。同じ雑誌で連載されていたダイヤのA・DAYS・あひるの空はいずれも群像劇ですから、ベイビーステップはやはり特殊でしょう。
それまで運動経験すらない高校生がテニスを始め、メキメキ実力を付けてプロを目指すまでになっていく様は現実にはあり得ないです。しかし、そんなあり得ない描写にも説得力を感じさせてしまうのがこのマンガのすごさです。
主人公は持ち前の几帳面さを武器に変えて、課題をトコトン突き詰めて、一つ一つできることを増やしていきます。そうして少しずつ、でも着実に上達していって、その成果を試合にぶつけて勝つ。
その1つ1つの勝利に拍手を送りたいような気持ちになってしまうのは、まるで家族や親友のような距離で主人公の努力を全て見てきた ( 読んできた ) からでしょう。
最後に、ヒロインの魅力に触れないわけにはいきません。ベイビーステップの恋愛描写には、そこらのラブコメを軽くひねるレベルの破壊力があります。海辺のシーンは至高です。絶対に読んで確かめてほしいです。
ベイビーステップを読む方法 ( 無料で読めます )
- マガジンポケット ( 講談社の公式マンガアプリ )
- 電子書籍
- 紙の単行本
以上の方法で読むことができます。「マガジンポケット」からでしたら、最終3話を除き無料で読めるのでオススメです。
電子書籍化もされていますので、そちらもオススメです。「マガジンポケット」ですと一日に読める話数に上限があるため、手っ取り早く電子で揃えてしまうのも手です。
紙の単行本は、本作がよっぽど気に入って何度でも読み返したいという方にオススメではないでしょうか。
ベイビーステップの単行本一覧 ( 表紙一覧 )
- オリジナルの単行本 / 紙・電子:2007 – 2017年刊行
本作は文庫版や新装版などでの再版はされておらず、最初に出た単行本が唯一です。昔はベイビーステップくらい人気がでれば積極的に文庫化されていましたが、電子書籍が台頭した最近はそのハードルも上がっているようですね…。
好きな作品は書き下ろし表紙の新装版で揃えたいので、ぜひ出してほしいです。
オリジナルの単行本 / 紙・電子:2008 – 2017年刊行
2巻以降はこちら
アプリでも電子でも紙でも、どの形態でもよいので、是非「ベイビーステップ」を読んでみてください。
以上です!