この記事では医龍がどういうマンガか、レビューを交えて紹介したいと思います。
先にこのマンガの個人的な採点だけ述べると「 9点 / 10点満点 」でして、ほぼ満点です。9点以上はこの上なく面白いと思った作品ばかりです。
小学館公式マンガアプリの「マンガワン」なら最終話まで無料で読めます。
医龍の基本情報 & あらすじ
【基本情報】
- 漫画:乃木坂太郎 / 原案:永井明
- 掲載誌:ビッグコミックスペリオール ( 小学館 )
- 巻数:全25巻 ( 2002 – 2011 ) / 文庫版15巻 / 廉価版17巻
- 累計発行部数:1000万部
- 1巻あたり平均:40万部 ( = 1000万部 / 25巻 )
- Wikipedia:
【マンガ賞受賞歴 & 映像化歴】
- 2004年:小学館漫画賞一般向け部門
- 2006年:TVドラマ1期 ( 主演:坂口憲二 / 2006春 1クール )
- 2007年:TVドラマ2期 ( 2007秋 1クール )
- 2010年:TVドラマ3期 ( 2010秋 1クール )
- 2014年:TVドラマ4期 ( 2014冬 1クール )
医局の命令に背いて干されていた天才外科医・朝田龍太郎の家を明真大学付属病院胸部心臓外科助教授の加藤晶が訪ねる。彼女が発表したバチスタ論文を成功させるべく結成するチームに朝田の技術が必要だというのだ。手術内容に興味を惹かれ外科医に復帰した朝田であったが、赴任先の明真大学付属病院は心臓外科教授・野口賢雄の判断が絶対となる封建的な場所だった。
医局のタブーを破り、スタンドプレーにより難手術を成功させていく朝田を排除しようとする野口は、加藤晶の失脚を目論見、彼女が出馬する教授選に対立候補・霧島軍司を立てる。朝田の腕を欲しがる救急救命部教授・鬼頭直人も対立候補・国立笙一郎を擁立し、教授選は混迷を極めていく。
マンガペディアより
私自身もそうだったのですが、医龍を読んだことのない方にとっては「医龍」=「昔にドラマがヒットしたマンガ」という印象ではないでしょうか。
しかし、このマンガを実際に読めば「医龍」=「ドラマにもなった傑作マンガ」という印象に上書きされるはずです。軽い気持ちで読み始めてしまった当時の私は、その面白さに面食らってしまいました。
そんな医龍ですが、先にドラマとしてはどうだったかというと、やはりその評価は高いです。ドラマは4期まで続編が作られたのですが、これは1期で掴んだファンを2期・3期と離さなかったから実現できたのだと思います。
ちなみにドラマ1期は ( 一部アレンジがあるものの ) 原作準拠の展開です。2期以降はオリジナルストーリーになっていますので、「ドラマ見ていたよー」という方にもこの原作マンガは強くオススメしたいです。
医龍のレビュー
あくまで個人的な採点ですが、「 9点 / 10点満点 」です。
ズバリ医龍は政治マンガです。胸部心臓外科の次期教授を射止めるために、病院内で求心力をいかに集めるかという政治模様が超緻密に描かれます。
リタイアが近づいてきた現教授は、自らが立てた後継者に勝ってもらうため主人公陣営と対立します。この教授のイヤらしさが凄まじく、そのイヤ~な感じがこのマンガの面白さの源になっています。
教授が嫌なヤツだからこそ、主人公たちが難しい手術を成功させて勢力図を拡大していく展開にワクワクできるんですよね。毎回大成功とはいきませんが、綱引きしながら次期教授の座に肉薄していく展開は読み応え十分です。
医療モノというと、患者に感情移入させて手術シーンに突入するのがお馴染みの展開かと思います。しかし医龍では、あくまで政治がメインで、手術シーンはそのサブです。
ただ、終盤ではその枠から外れて、まさに「医療マンガ」というべき展開が待っています。これはもう読んで確かめていただきたいのですが、この辺の展開が面白すぎて、このマンガの評価を1も2も引き上げていると思います。
このマンガは読み返したくなるマンガです。初読時はそうと思っていなかった人物が、再読時にはまるで2人目の主人公・3人目の主人公のように思えるはずです。こういうマンガこそが、本当に面白いマンガなのだと思っています。
医龍を読む方法 ( 無料で読めます )
- マンガワン ( 小学館の公式マンガアプリ )
- 電子書籍
- 紙の単行本
以上の方法で読むことができます。「マンガワン」からでしたら、最終話まで全て無料で読めるのでオススメです。
電子書籍化もされていますので、そちらもオススメです。「マンガワン」ですと一日に読める話数に上限があるため、手っ取り早く電子で揃えてしまうのも手です。
紙の単行本は、本作がよっぽど気に入って何度でも読み返したいという方にオススメではないでしょうか。
医龍の単行本一覧 ( 表紙一覧 )
- オリジナルの単行本 / 紙・電子:2002 – 2011年刊行
- 文庫版 / 紙:2013 – 2014年刊行
- 廉価版 / 紙:2018 – 2020年刊行
本作は最初に出た単行本以降、文庫版で再版されています。
廉価版の情報も載せましたが、こちらはいわゆるコンビニコミックを指します。小学館のコンビニコミックは書店でも販売される比較的しっかりしたものですし、表紙がカッコいいのでまとめてみました。
オリジナルの単行本 / 紙・電子:1999 – 2003年刊行
2巻以降はこちら
文庫版 / 紙:2013 – 2014年刊行
2巻以降はこちら
廉価版 / 紙:2018 – 2020年刊行
2巻以降はこちら
アプリでも電子でも紙でも、どの形態でもよいので、是非「医龍」を読んでみてください。
以上です!